コーキング打ち換え
コーキングの劣化について
外壁サイディングの目地部やサッシ周りには防水のためにコーキングが施工されています。
外壁の塗り替えの時には足場を組みますので、コーキング打ち換えのチャンスです!
コーキングの種類について
コーキングにはいろんな種類があります。
主に
・ウレタンコーキング
・シリコンコーキング
塗装をするためのコーキング
ホームセンターで見かけるコーキング剤には同じウレタンコーキングでも値段が倍ほど違うものがありますよね?
1本100円台のものと400円位するものと。
よく見るとお高い方には「変性(ノンブリード)」って書いてませんか?
変性(ノンブリード)と書かれたものの方が塗装できるコーキングです。
どういうことかというと、「可塑剤が入っていないよ!」という意味です。
可塑剤って? 樹脂を柔らかく保つものです。
たとえば、プラスチック消しゴムは柔らかいです。可塑剤が入っているからです。
その消しゴムを硬いプラスチックの下敷きの上に置いておくと硬い下敷きが溶けた経験ありませんか?
消しゴムの中の「可塑剤」が、下敷きの中に移ったのが原因です。
可塑剤入りのコーキングの上に塗装すると、塗装の被膜が柔らかくなってめくれたり、汚れが着きやすくなって黒ずみます。
だから、塗装するコーキングには変性(ノンブリード)タイプのコーキングを使います。
外壁サイディング目地には専用のコーキングを!
サイディング目地には「-LM」(低モジュラス)タイプを使います。
外壁サイディング目地は動きます。温まって伸びたり、冷えて縮んだり、振動で動いたり。
「動的接続部」といいます。
サッシ周りは比較的固定されているので、「静的接続部」と考えてよいでしょう。
外壁サイディングの施工法
余談になりますが、現在のサイディングは「浮かし貼り工法」で施工されています。「胴縁」という12mmほどの厚みの板で直接下地に密着しないよう、浮かして取り付けられています。通気性が良いのです。
サイディングの突き合わせ部には「ハットジョイナー」というステンレス製の部品があるので、サイディングが劣化して割れていても雨水が入りにくいです。
10年くらい前までは「地下貼り工法」でした。通気性が悪く、カビ苔どころか、凍害がおきてサイディングがポロポロになることもありました。
突き合わせ部はスポンジでできたバックアップ材を詰めてコーキングされていました。
コーキングが劣化してバックアップ材が露出すると風化して目地にはなにも無くなって下地の板が丸見えになることも。この場合は、コーキングをし直さないといけません。